脳科学コラム7.年齢は関係ないと言うけれど・・。
脳力は30歳を超えると一気に開花します。ということは、20代のうちに土台をしっかり作ることが必要です。
・一見関係のないものとものの間につながりを感じる能力は、30歳を超えると飛躍的に
伸びる。30歳まではフレームの構築に力を入れ、フレームが構築できたらどんどん
つながりを発見していく。『海馬』池谷 裕二 糸井 重里著 新潮文庫発行
・老化を気にするよりも「子どものような新鮮な視点で世界を見ることができるか」の
方がはるかに大切。『海馬』池谷 裕二 糸井 重里著 新潮文庫発行
・「脳は使い尽くすことができる」と気づきさえすれば、どんな年齢であっても更に
成長できる。「これおもしろいな」と新しい視点が加わると、脳のパターン認識は
飛躍的に増える。それを繰り返すと人の考え方というのは、驚くほど発達していく。
『海馬』池谷 裕二 糸井 重里著 新潮文庫発行
・年をとると変わるのはシータ波。シータ波は面白いと感じているか?知的好奇心を
持っているか?探求心を持っているか?に関係する。シータ波少ないと、ビジネスの
最大の敵「マンネリ化」につながり、結果何も新しいコトは生れなくなる。
『できない脳ほど自信過剰』池谷 裕二著 朝日新聞出版発行
・意欲や学習意欲をつかさどる物質、ドーパミンの分泌量は中高年になると減って
いく。それに伴い落ち着きが出てくるというプラス面もあるが、自分で意思決定する
喜びが得られにくくなるマイナスの面もある。そうなってしまうと、面倒くさいこと
を考えるよりも「長いものに巻かれておけ」という態度に陥りがちになる。
・若者が不安を感じ、自己嫌悪に陥ることは、成長するためにはとても意味がある。
「こんな自分が嫌だ」という気持ちが高まることで、新しいスキルを身に付ける動機
付けとなり学習速度もあがる。この「自分を嫌う」気持ちは、35歳以降にはなくなっ
てしまうので、不安な気持ちを大切にすることが重要。
『「嫌いっ!」の運用』中野 信子 著 小学館新書発行