知の旅

真のリーダー人材に欠かせない知識を 追求する「知の旅」。知識がなく敗れ去る、世界の歴史で幾度も発生した事実は今でも変わりません。 脳科学、世界史、宗教、東洋思想、日本人の価値観、リーダーシップ論、マネジメント論、各戦略論などで「知の旅」をし、役に立つ情報をお届けします。

脳科学コラム6.ナポレオンって、やっぱり天才すぎる!

爆発的成長プログラムでは、「言語性知能」だけでなく、「地頭の良さ」と呼ばれる、生まれつきの要素が強い「非言語性知能」も鍛えます。

・知能には大きく「言語性知能」と「非言語性知能」がある。前者は読書で教養を積む

 など、後者は「地頭」と呼ばれるような、未知の状況にも対応できる知能のこと。

「非言語性知能」は生まれつきの部分が大きいが、脳の性質を踏まえたトレーニン

 で、伸ばすことができる。

『自己肯定感が高まる脳の使い方』中野 信子 著 セブン&アイ出版発行

 

 

ナポレオンの天才ぶりが分かります。

突然「自由に考えろ」と部下に指示するマネジャーが多いのですが、それは無理です。思考力を高めるためには、脳本来の仕組みを考慮した「考える土台となる考え方」が必要です。考え方を知らないと、自由に考えることはできません。「考え方を知る」は後のコラムで記載する「方法記憶」と呼ばれています。

 

全く何もない状況で「好きに考えろ」と言われても、当然ながら何もできません。新卒でガス器具メーカーのパロマに入社した時、40代の統括マネジャーから「お前は保守的だ。俺の方が新しいコトを考えられる」と自信満々に指摘された時を思い出します。

・フランスで哲学の試験を導入したのはナポレオン。哲学を深く学ぶことにより、人は

 より自由に思考することができる、自由な思考こそが人間をより自由な存在にする、

 とナポレオンは考えた。『努力不要論』中野 信子 著 フォレスト出版発行

 

・『世界権力二論』『自然法論』・、作品としての未熟さはあるものの、それらは明ら

 かに、ロックにおける精神の起点をなす作品であった。この2冊を書くことで、生涯

 にわたって取り組むべき独自の思想的課題を自覚した。

ジョン・ロックー神と人間の間』加藤 節 著 岩波新書発行