知の旅

真のリーダー人材に欠かせない知識を 追求する「知の旅」。知識がなく敗れ去る、世界の歴史で幾度も発生した事実は今でも変わりません。 脳科学、世界史、宗教、東洋思想、日本人の価値観、リーダーシップ論、マネジメント論、各戦略論などで「知の旅」をし、役に立つ情報をお届けします。

リーダーシップ論コラム7.「リーダーシップ人材」の素質

「リーダーシップ人材」になれるか?は「リスクをとってでも勝負できるか?」心胆にもあります。ミスなくやってきた「秀才」人材では無理です。不器用人材が「リーダーシップ人材」になれる理由は、失敗に慣れている側面もあります。

 

・リーダーシップの鍵は、未来を思い描くだけでなく、実現させるのは自分しかいない

 と、己の全存在をかけて信じることにある。

『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えている たったひとつのこと』

マーカス・バッキンガム著 日本経済新聞出版社発行

 

 

勉強不足のマネジャーが「リーダーシップ人材」の行動を阻む傾向があります。人間っ

て、自分には理解できない事には否定的になりがちです。「リーダーシップ人材」は

マネジャーの力量を判断した上で、マネジャーが理解できるように工夫が不可欠です。

 

・君主の側近は必ずしも賢者ではない。知者の献策が愚かな側近に判断され国は傾く。

『強者の人間学 韓非子』守屋 洋著 PHP研究所発行

 

 

描いた「未来図」を実現するのには、キレイごとだけでは済みません。どんなに困難でもとことんやり抜く「実行力」が全てです。周りからよく思われようと迎合するようでは「リーダーシップ人材」とは言えません。

 

・未来図の実行は、恐ろしく疲弊する。「あそこから文句が出た」「ここはお金が足り

 ないとか言っている」という声も出るだろうし、変革を厭う人からは嫌われたりもす

 る。疲れても、嫌われても、そこをやり抜く。「リーダーシップ」というと、あふれ

 る才能、発想、行動力で皆が嬉しそうについてきてくれる世界を想像しがちだが、実

 際はどんな困 難なことがあっても、自分が正しいと思ったら実行する、実行力に尽

 きる。

『組織変革のビジョン』金井壽宏著 光文社新書発行

 

・周りからよく思われようと迎合するようでは、変革を担う「リーダーシップ人材」に

 は向かない。組織を変革する時には必ず抵抗があるし、批判の言葉も耳に入る。個人

 的なエゴよりも大きな大義である「皆のため」を優先し、やりとげる「リーダーシッ

 プ人材」の下に人が集まってくる。

『学習する組織 現場に変革のタネをまく』高間 邦男著 光文社新書発行